2010-01-01から1年間の記事一覧
12月のカレンダーの真ん中を横切って香港へ。 曇り空の下、海と山にきゅっとはさまれたその街はちょっと眠たげだった。 地下道にあったマリアンヌ・フェイスフルのポスター。来年開催の「香港藝術節(Hong Kong Arts Festival)」に出演するという。 帰国し…
開演前は星空だったステージに青白い地球が降りてきて、ウンボボが月に到着。 1曲目“オートバイと皮ジャンパーとカレー”から新作を曲順通りに駆け抜けていくバンドはまさに<はじめから 全開で 止まる気もなし>(ひらきっぱなし)。 ライブで鉄壁のリズム隊…
アンコールの“この世の果てまで”の直前。「連れてっちゃいます!」。その言い方が自然に感じられるリラックスしたライブ。こけら落としをした高円寺HIGHでの、縁あるバンドを迎えて続く“CHEMICAL BUMP SHOW”ならでは。いいセットリストだった。全アルバムを…
クロマニヨンズはあいかわらずだ。「ロックンロールがロックンロールについて考えすぎている」21世紀の片隅で、あきれるほどにあっけらかんとあいかわらずだ。“オートバイと皮ジャンパーとカレー”。もう、タイトルだけで笑ってしまう。「あぁ、マーシーだ」…
とても奇異に思われるかもしれないけれど、スピッツの“シロクマ”を聞いて「ゴミ」のことを思った。 今すぐ抜け出して 君としゃべりたい まだ間に合うはず 地平線を知りたくて ゴミ山登る 答え見つけよう この曲を聴いて「ゴミ」は草野正宗のソングライターと…
メンバーの登場に大きな歓声が上がる会場。どことなく「風格」さえ漂わせつつ真っ赤なパソコンを片手に堂々との子登場。と同時にステージ上から下りてくる大型スクリーンに映し出されたのはニコニコ生放送のライブ配信画面。 会場の歓声に呼応するように、あ…
2年ぶりに北陸の山間の実家に帰る。 久しぶりの実家に到着すると、なんかもふもふした生き物が膝の上にのってくる。 !!! ご近所で飼われていたけれど、どうしても飼えなくなり(このままだと殺処分に・・・)ということで、昨年の秋にもらわれてきたとのこと…
ステージに両バンドが同時に登場し(左側にミドリ、右側に神聖かまってちゃん)が1曲ずつ交互に演奏するというまさに「デスマッチ」。けれど目の前で起こっているのは「死闘」というよりむしろ「公開処刑」という感じだった。とにかくミドリが圧倒的だった。…
2日目も快晴でした。神聖かまってちゃん 初めてライブを観る。 『クレヨンしんちゃん』の出囃子SEが鳴り響いて、の子以外のメンバーがステージに。の子がなかなか現れないことで会場に妙な期待感と緊張感が膨らむ。 突如、真っ赤なノートパソコンを片手にの…
サマソニは3年ぶり。2日間参加は初めて。真夏の埋立地は思ったより風が吹いていました。 1日目に観た主なライブの感想を書きました。 あらかじめ決められた恋人たちへ 太陽がむき出しになった空とステージの向こうに砂浜が見えるロケーションがミスマッチな…
自傷行為で傷つけられた腕をアップにしたジャケットに、痛々しさと生々しさだけでなく「美しさ」を感じることに動揺する。 のどかに寄り添う公園の赤いブランコが、近づいてみれば不気味に「はなればなれ」であることを切り取った『友達を殺してまで。』のジ…
忌野清志郎にはモノクロームの写真がよく似合う。おおくぼひさこさんが撮影し、彼女自身の手によって選ばれた68枚の清志郎。そのうち約3分の2はモノクロームで、カラーであってもほとんどが青みを帯びている。またライブでの清志郎の姿をとらえた写真は1枚も…
ライブハウスで対バン企画でピロウズを観る。嬉しさと緊張と。1曲目“DANCE with GOD”に続いて“WALKIN' ON THE SPIRAL”へ。中盤まで去年リリースの『OOPARTS』収録曲とそれ以前の曲が交互に演奏される。それが当然かつ自然と思えるのは、時間を超えた(timele…
職場でよく猫を見かける。正確には、よく会いに行く。猫がいる場所をいくつか知っていて、出勤の途中や休憩時間、「通りすがり」を装って会いに行く。 なかでも一番よく会いに行くとら猫は、建物の軒先にダンボールの家をもらっている。 中にはベッドがあっ…
3月に新木場STUDIO COASTでのクロマニヨンズのライブ。中盤で演奏された“くま”。1st『ザ・クロマニヨンズ』収録の隠れた名曲。 改めてその「名曲」ぶりを感じつつ、目の前でヒロトが歌ったこのフレーズにはっとする。 くまの自動販売機 真夜中でも ドングリ…
神聖かまってちゃんを聞いて、ロックンロールの「真」と「新」について考えました。けれどそれは、考えた結果「答え」を得たという意味ではありません。何か得体の知れない、しかし避けては通れない「問い」を突き付けられてしまったという意味です。======1…
ジャケットがいい。野球道具を持って空き地に駆け出した少年達と、そんな彼らが夢中になる少年誌のような太文字のタイトル。それがパロディというより「フラカンらしさ」そのものという妙味。すでにライブで披露されていた新曲“元少年の歌”と“40”。どちらも…
この曲を初めて聴いたのは2008年のARABAKI RCOK FES.「疾走感のある新曲」という印象でそれ以上でもそれ以下でもなかった。 それから1年半過ぎてリリース。リリースもライブもほとんどないバンドの状態に半ば失望しつつあったところに届いたこの曲を聴いて、…
90年代の日本のロック/ポップスのディスクガイド『THE GROOVY 90'S』。 私も寄稿させていただきました。RCサクセション、スピッツ、ハイロウズ、フィッシュマンズ、ピロウズなどについて執筆しました。 読んでいただけたら嬉しいです。THE GROOVY 90'S~90年…
最前列。これまで生きてきたなかで一番の近さ。これで死んでも悔いはないと思える近さ。ツアータイトルのアルバム『MONDO ROCCIA』と同じく1曲目は“ジャングル・ジャミン”。 とてもとても近くで見るヒロトはやっぱり「ヒロト」で、マーシーは「マーシー」だ…
2日目。フラカン×被り曲なしのワンマン×2=おなかいっぱい胸いっぱい。ライブが終わって1週間経過してもなお強烈な印象を残すw「ツイッター」ネタのMC。 先ごろ対バンしたサニーデー・サービスの曽我部さんからツイッターを教えてもらうも理解できない圭介さ…
タイトル通り、セットリストに被り曲なしの2デイズライブの1日目。 メンバーいわく「昭和の匂いのする」「薄汚いけど最高」「音がいい」と褒められる千葉LOOK。とにかくステージが低いというか見えないw そのおかげで圭介さんがライブ中ほぼ(8割方)柵に上…
去年9月の武道館以来のピロウズのライブ。「ピロウズらしさ」が既視感となってどことなく印象の薄かった『OOPARTS』(あくまで個人的感想)。けれど、ライブで聞くと曲の輪郭がくっきりと浮かび上がる。 “Lemon Drops”や“Jonny Strobe”の、軽妙でありつつもど…
年が明け間もなく、上海へ。 街のいたるところで「上海万博」のメインキャラクターがご挨拶(海のモチーフ)。 ホテルのカーテンを開けるとそこは「新世界」デパート。壁面にはサンタコスの万博キャラ。 夜になると、同じ窓の外はネオンの輝き。きらきら。 …
素晴らしいライブだった。これまでの武道館公演で最もフラットなライブの始まりとなった“JUST A LITTLE DAY”。歌い出しこそ少しこもって聞こえたボーカルも、サビに差しかかる頃には、伸びやかに。ドラムのジョシュ・フリースを再び招いたバンドに見劣りする…