徒然

朝焼けデトロイト

出張でアメリカのデトロイトへ。デトロイトの日の出は遅く、7時過ぎ。 郊外も都市部も、アメリカには「影」がないと思った。全てが白っぽい光に当てられ広がっていた。ふと、Fountain of Wayneの音楽を思い出した。 それは巨大なショッピングモールの明るさ…

劇団フライングステージ第44回公園『お茶と同情』(2018/08/11 下北沢OFF・OFFシアター)

同性パートナーシップ申請(宣誓)、レインボーパレード、一橋大学アウティング事件、国会議員による「LGBTは生産性がない」発言――近年の同性婚を扱った連作と同様に、あるいはそれ以上に「2018年の日本」を強く意識した物語。そして、さりげなく織り込まれ…

劇団フライングステージ第43回公演『LIFE,LIVE ライフ、ライブ』(2017/11/12 下北沢offoffシアター)

渋谷区と世田谷区で始まり、全国の複数の自治体にも広がっている同性パートナーシップ申請(宣誓)をめぐる、3部作の3作目。2015年上演の1作目『Firiend,Freiends 友達、ともだち』id:ay8b:20151102、2016年上演の2作目『Family,Familiar 家族、かぞく』id:ay8…

劇団フライングステージ第42回公演『Family,Familiar 家族、かぞく』『Friend,Friends 友達、友達』(2016/11/05 下北沢OFF・OFFシアター)

同性カップルの結婚に相当する関係を認める渋谷区の条例や世田谷区の要項が相次いで成立し、同性愛者、結婚、家族をめぐる制度にとってひとつの節目となった2015年。その2015年の11月、今からちょうど1年前に上演された『Friend,Friends』と、その物語の登場…

劇団フライングステージ第41回公演『新・こころ』(2016/4/03 SPACE梟門)

夏目漱石の『こころ』を劇団フライングステージならではの独自の解釈で編み直した物語。2008年の初演で強烈な印象を受け、劇団フライングステージのお芝居の中でも特に再演を待ち望んでいた『新・こころ』。あれから8年(!)が経ち、その間の「変わらないも…

病棟からの海

とある手術を受けるため、入院していました。 病棟の窓越しに見た海は、朝も昼も夕暮れもおだやかな表情で、そこにありました。 1日中ずっとパジャマとガウンで過ごしていると、自分が「落伍者」でもあり「特権階級」でもあるような、不思議な感覚にとらわれ…

劇団フライングステージ 第40回公演『Friend, Friends 友達、友達』(2015/11/01 下北沢OFF・OFFシアター)

この『Firiend, Friends 友達、友達』には、これまで私が観てきた劇団フライングステージのお芝居には登場しなかった人達が何人も登場した。それは新鮮な驚きであるだけでなく、舞台の上に浮かび上がった彼らと彼らが相対する人達との対比が、2015年の日本に…

大塚幸代さん

ライターの大塚幸代さんの突然の訃報を知り、驚きとともに、何とも言えない喪失感に捕えられている。 いつの頃からか雑誌やネットで、自分の好きなアーティストの記事で大塚さんの名前を見かけることが多くなっていた。同じ年の同じ2月生まれだったこともあ…

HELSINKI in blue.

出張でフィンランドに。滞在したヘルシンキの気温は零度。天気は曇り、晴れ、雪、雨と日毎に変わったけれど、街の風景は常に青かった。私にとってヘルシンキは「青い街」になった。いろんな「青」がそこにはあった。 街燈と共犯した群青。 夕暮れのペールブ…

劇団フライングステージ 第39回公演『PRESENT』(2014/07/20 下北沢OFFOFFシアター)

1.人生という「贈り物(PRESENT)」 人生で起こることはすべて、嬉しいことも悲しいことも自分への「贈り物(PRESENT)」だとしたら、生きるということは「受け取る」ということなのかもしれない。そして、「受け取る」ことは時に「贈る」ことよりも実は難しい…

劇団フライングステージ 第38回公演『OUR TOWN わが町 新宿2丁目』(2013/09/06 下北沢 OFFOFFシアター)

このお芝居には、新宿2丁目に縁ある人物として夏目漱石が登場した。彼の代表作『こころ』には、こんな一節がある。「記憶してください。私はこんなふうにして生きてきたのです」。この言葉に応えるように、このお芝居は終始こんなふうに告げていた――「憶えて…

「6月の雨の夜、チルチル・ミチルは」

梅雨入りしたのに、今年の6月はずっと雨が降らなかった。早く降ってほしいと思った。今日やっと雨が降って、少しほっとした。そして、この曲を、何度も何度も、くり返しくり返し聞いている。 6月の雨の夜、チルチル・ミチルは からの鳥かご下げて死の国へ旅…

羽矢瀬智之さん

劇団フライングステージのメールマガジンで羽矢瀬智之(はやせ ともゆき)さんが亡くなったことを知りました。34歳でした。突然のお別れは、こんなにもさびしく悲しいものなのかと思いました。私が初めて観た羽矢瀬さんのお芝居は、2000年7月の『Nude』でした…

劇団フライングステージ 第37回公演『ワンダフル・ワールド』(2012/07/06 下北沢 駅前劇場)

3年ぶりに観た劇団フライングステージのお芝居は、何重にももつれてからまった、ほどこうとするとかえってからまってしまう「家族」という糸の結び目が少しずつ緩んでいくようなお芝居だった。 物語は2011年4月から2012年4月の1年間。東北の由緒ある造り酒屋…

マニラの花

出張でフィリピンのマニラへ。空港に降り立つと気温30℃。乾季で湿度が低く1年で最も過ごしやすい季節だという。 街中で見かけた乗合バスの「ジプニー」。 世界遺産の聖アウグスティン教会。 西日を浴びるステンドグラスの美しさ。 中庭はウェディングパーテ…

昼に眠る街、香港。

12月のカレンダーの真ん中を横切って香港へ。 曇り空の下、海と山にきゅっとはさまれたその街はちょっと眠たげだった。 地下道にあったマリアンヌ・フェイスフルのポスター。来年開催の「香港藝術節(Hong Kong Arts Festival)」に出演するという。 帰国し…

といぷー。

2年ぶりに北陸の山間の実家に帰る。 久しぶりの実家に到着すると、なんかもふもふした生き物が膝の上にのってくる。 !!! ご近所で飼われていたけれど、どうしても飼えなくなり(このままだと殺処分に・・・)ということで、昨年の秋にもらわれてきたとのこと…

まるい背中

職場でよく猫を見かける。正確には、よく会いに行く。猫がいる場所をいくつか知っていて、出勤の途中や休憩時間、「通りすがり」を装って会いに行く。 なかでも一番よく会いに行くとら猫は、建物の軒先にダンボールの家をもらっている。 中にはベッドがあっ…

『THE GROOVY 90'S』

90年代の日本のロック/ポップスのディスクガイド『THE GROOVY 90'S』。 私も寄稿させていただきました。RCサクセション、スピッツ、ハイロウズ、フィッシュマンズ、ピロウズなどについて執筆しました。 読んでいただけたら嬉しいです。THE GROOVY 90'S~90年…

パンダのこころ

年が明け間もなく、上海へ。 街のいたるところで「上海万博」のメインキャラクターがご挨拶(海のモチーフ)。 ホテルのカーテンを開けるとそこは「新世界」デパート。壁面にはサンタコスの万博キャラ。 夜になると、同じ窓の外はネオンの輝き。きらきら。 …