HELSINKI in blue.

出張でフィンランドに。滞在したヘルシンキの気温は零度。天気は曇り、晴れ、雪、雨と日毎に変わったけれど、街の風景は常に青かった。私にとってヘルシンキは「青い街」になった。いろんな「青」がそこにはあった。
街燈と共犯した群青。


夕暮れのペールブルー。


大聖堂の白さを際立たせる濃紺の夜。


快晴の朝の青空。


カモメがその飛行の軌道を描くためのキャンバスは、透明な青。


そんな街の青に映える春の花は、黄色。


そして、帰りの航路で出会ったムーミンとミィ。


ヘルシンキでは、時差ボケで早く起きた朝に吉井和哉の『STARLIGHT』を聞き、夜寝る前に友部正人の詩集『バス停に立ち宇宙船を待つ』を読んでいた。旅先の鑑賞は感傷的になるというのは単なる語呂合わせではないと思った。


――青い街では、鳥達は幸せの「青い鳥」見えた。