THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・27(ライブビューイング)(2016/12/28 シネマイクスピアリ)

ほぼ毎年武道館で見届けていたこの日のライブを、今年はライブビューイングで見た。 開演前の武道館の会場には、席に着くとスクリーンに映し出された武道館の会場には、デビッド・ボウイの“ジギー・スターダスト”が流れ、ステージ上ではパッヘルベルの“カノ…

劇団フライングステージ第42回公演『Family,Familiar 家族、かぞく』『Friend,Friends 友達、友達』(2016/11/05 下北沢OFF・OFFシアター)

同性カップルの結婚に相当する関係を認める渋谷区の条例や世田谷区の要項が相次いで成立し、同性愛者、結婚、家族をめぐる制度にとってひとつの節目となった2015年。その2015年の11月、今からちょうど1年前に上演された『Friend,Friends』と、その物語の登場…

ザ・クロマニヨンズ 『BIMBOROLL』

ザ・クロマニヨンズ10枚目のアルバム『BIMBORLL』。ブルースハープが鋭角的に突き刺さってくる“ペテン師ロック”で幕を開けて、一気に疾走する36分13秒。アルバムのリリースに合わせたさまざまな媒体でのインタビューでは、徹底して「何も考えていない」と創…

友部正人 ニューアルバム「ブルックリンからの帰り道」発売記念ライブ(2016/09/22 STAR PINE'S CAFE)

新作『ブルックリンからの帰り道』発売記念ライブ。最近のライブですでに演奏されていて聞いたことのある曲も、初めて聞く曲も、「ニューアルバム」という額縁に縁どられることで、改めて新鮮な気持ちで聞くことができた。「『友部正人』というバンドがある…

SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY 40YEARS×40LIVES FIRST DAY SPECIAL 2MAN ザ・クロマニヨンズ×ニューロティカ(2016/09/01 新宿ロフト)

「岡山っていうところあって、今もあると思うけど、岡山から上京してきて僕が憧れた東京は、六本木でも銀座でもなく、新宿ロフトでした」―-新宿ロフト40周年を記念するライブシリーズの初日。このMCはもちろん、そのライブ全体を通して、ヒロトの新宿ロフト…

SUMMER SONIC 2016(2016/08/21 QVCマリンフィールド&幕張メッセ)

4年前に吉井和哉がソロで出演した時のことを思い出した。ライブというよりもその時の天気のことを。ライブが始まってから雨が本格的に降り出して、降ったり止んだりしながら最後には晴れて虹がかかっていた――という、そんな展開の空模様は、今にして思えば、…

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016−YOKOHAMA SPECIAL−(2016/08/03 横浜アリーナ)

このライブ以前、私が最後に横浜アリーナでライブを観たのは、2000年5月のザ・イエローモンキーの「SPRING TOUR」だった。それから16年。過ぎたのは「時間」ではなく「季節」だったのだと思う。1997年の“FIX THE SICKS”ツアーを髣髴とさせる演出とともに始ま…

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016(2016/07/09 さいたまスーパーアリーナ)

この日のライブを観てしまうと、「素晴らしい」と心の底から思った2か月前の国立代々木競技場第一体育館でのライブでさえも、このバンドにとってはまだ「硬かった」のだと実感した。あれから、2か月が経って、まさに蛹が蝶になって飛び立ったような、そんな…

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016(2016/05/11 国立代々木競技場第一体育館)

2016年5月11日19時00分00秒。歓声がもはや悲鳴に変わりそうなほどの興奮と歓喜のなか、ザ・イエローモンキーは帰ってきた。あの日確かに信じたものが幻なんかじゃなく、現実としてそこにあった。ステージ前面の半透明の幕に浮かびがった4人のシルエットを見…

ザ・クロマニヨンズTOUR JUNGLE 9 2015-2016(2016/04/20 中野サンプラザ)

去年の11月から始まった70本(!)に及ぶ全国ツアーの終盤。秋の終わりから冬をくぐり抜け、桜の季節さえも駆け抜けて、ツアー最後の東京でのライブ。 おそらくクロマニヨンズのライブで、今までで最も豪華なセットだった、ステージ上のジャングルを模した装飾…

友部正人「リクエスト大会2016」(2016/04/15 Star Pine's Cafe)

新緑のさわやかな春の夕暮れの吉祥寺の街は、ただそれだけで歌を口ずさんでいるようだった。そんな街で友部さんの歌を聞けることの幸せを噛みしめた。前日まで、「夜よ明けるな」をリクエストするつもりだったけれど、ライブ当日の午後に気持ちが変わって違…

劇団フライングステージ第41回公演『新・こころ』(2016/4/03 SPACE梟門)

夏目漱石の『こころ』を劇団フライングステージならではの独自の解釈で編み直した物語。2008年の初演で強烈な印象を受け、劇団フライングステージのお芝居の中でも特に再演を待ち望んでいた『新・こころ』。あれから8年(!)が経ち、その間の「変わらないも…

病棟からの海

とある手術を受けるため、入院していました。 病棟の窓越しに見た海は、朝も昼も夕暮れもおだやかな表情で、そこにありました。 1日中ずっとパジャマとガウンで過ごしていると、自分が「落伍者」でもあり「特権階級」でもあるような、不思議な感覚にとらわれ…

THE YELLOW MONKEY「ALRIGHT」

それがとても大切なものであるとき、それに出会うことやそれを受け取ることに人は怯える。それを傷つけたり、それを失ったりすることを恐れてしまうがゆえに。この新曲を聞いて、信じながらも疑い続け、疑いながらも信じ続けるという「愛の怯え」がこのバン…

THE YELLOW MONKEYアルバムレビュー(Revised)

私が以前に書いていたブログで10年前に書いたザ・イエロー・モンキーのアルバムレビューです。少しだけ手直しましたが、10年前も今もこのバンドに対する私の思いは、このレビューにある思いのまま、そのままです。 ・BUNCHED BIRTH (1991.7.2 Release) この…

吉井和哉「Kazuya Yoshii Beginning & The End」(2015/12/28 日本武道館)

吉井和哉の武道館公演から一夜明けた朝、スーツケースをなくす夢を見た。夢の中でスーツケースをなくした私は、焦って、困っていた。目が覚めた後も、「夢で良かった」と感じるよりも、夢の中で感じた寂しいような悲しいような、そして少し恐いような気持ち…

フラワーカンパニーズ「フラカンの日本武道館〜生きてて良かった、そんな夜はココだ!〜」(2015/12/19 日本武道館)

まさに、「生きてて良かった」という思いを日本武道館を埋めた9000人が分かち合った、そんな夜だった。生きてて良かった、フラカンを好きで良かった、今日この日のライブを観ることができて、本当に良かった。怒髪天による「フラカン応援歌」が鳴り響いた後…

友部正人「ミディの時代―友部正人1989−2008」発売記念ライブ(2015/12/06 Star Pine's Cafe)

ライブ本編とアンコールの終わりでの「ありがとうございました」という友部さんの声の力強さが、ライブの充実を率直に表していた。いいライブだった。『ミディの時代』というタイトルそのままに、1989年から2008年までの約20年間に友部さんがミディからリリ…

ザ・クロマニヨンズTOUR JUNGLE 9 2015-2016(2015/11/10 赤坂BLITZ)

60本(!)に及ぶ前回のツアーが春に終わってから1年と空けずに、新作『JUNGLE9』を携えて始まった70本(!!)に及ぶ全国ツアーの東京公演初日。毎年クロマニヨンズの新しい歌が聞けて、何度もライブに行けるという幸せ。クロマニヨンズのライブ会場には、「幸せな…

劇団フライングステージ 第40回公演『Friend, Friends 友達、友達』(2015/11/01 下北沢OFF・OFFシアター)

この『Firiend, Friends 友達、友達』には、これまで私が観てきた劇団フライングステージのお芝居には登場しなかった人達が何人も登場した。それは新鮮な驚きであるだけでなく、舞台の上に浮かび上がった彼らと彼らが相対する人達との対比が、2015年の日本に…

ましまろ ほーぼーツアー2015(2015/09/27 東京キネマ倶楽部)

カヴァー曲を続けて演奏したライブの中盤、ボ・ガンボスの“魚ごっこ”の前にマーシーが語ったどんととの思い出がとても印象深かった。「ブルーハーツっていうバンド」で沖縄のイベントに出演した時、どんとと一緒に夕暮れの浜辺でギターを弾いて歌った思い出…

b-flower 「純真」

「愛についての」ではなく「愛そのもの」のような音楽――b-flowerの新曲“純真”を聞いて最初に思ったことは、それだった。 この曲にあるのは「愛の描写」でも「愛の説明」でもなく「愛の感触」だと思った。その「感触」が比喩ではなく実体として曲から伝わって…

YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015(東京国際フォーラム 2015/07/15)

梅雨明け間近の夏の陽射しが和らぎ始めた夕暮れに、人影まばらな灯りの消えたNHKホールの前に到着して、この日のライブ会場が東京国際フォーラムだったことに気づいた。この時すでに、開演時間の20分前。渋谷から有楽町へ向かうタクシーの窓から見た、柔らか…

YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015(NHKホール 2015/05/13)

5月の新緑が鮮やかな快晴の日。<愛が終わりのない青空に吸い込まれた>(クリア)のは、こんな青空だったのかもしれないと思うほどの。 5月2日から始まったツアー4本目にして、さらにパワーアップ、ヴァージョンアップした吉井和哉がいた。その確信はライブ…

YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015(松戸・森のホール21 2015/05/02)

ライブ終盤、「ありがとう、行ってきまーす」と、吉井和哉は清々しい笑顔で旅立ちを告げていた。セットリストが進むほどに声が伸びやかに、動きが軽やかになっていくその様子には、新作『STARLIGHT』とこの日から始まるツアーに対する確かな手ごたえと期待が…

『STARLIGHT』

かつてボブ・ディランが<Ah but I was so much older then, I am younger than that now(あの頃の僕は今よりずっと年老いていて、今の僕はその頃よりも若い)>と歌ったように、吉井和哉の新作『STARLIGHT』は、ソロデビューから10年以上を経て、ソロ7作目に…

フラワーカンパニーズ<25周年ツアー第四弾>フラワーカンパニーズワンマンツアー「Stayin' Alive」(2015/04/18 日比谷野外大音楽堂)

とてもいいライブだった。 「野音でフラカン」というだけでライブ当日の朝から顔がニヤけてしまう。しかも、お天気も良く*1朝起きてからずっと、気がつくとニヤニヤしている自分がいた。ライブが終わってから、むしろもっとニヤけていても良かったのだと思う…

大塚幸代さん

ライターの大塚幸代さんの突然の訃報を知り、驚きとともに、何とも言えない喪失感に捕えられている。 いつの頃からか雑誌やネットで、自分の好きなアーティストの記事で大塚さんの名前を見かけることが多くなっていた。同じ年の同じ2月生まれだったこともあ…

HELSINKI in blue.

出張でフィンランドに。滞在したヘルシンキの気温は零度。天気は曇り、晴れ、雪、雨と日毎に変わったけれど、街の風景は常に青かった。私にとってヘルシンキは「青い街」になった。いろんな「青」がそこにはあった。 街燈と共犯した群青。 夕暮れのペールブ…

ザ・クロマニヨンズ TOUR ガンボ・インフェルノ 2014-2015(2015/03/15 STUDIO COAST)

去年の10月から始まった60本に及ぶ全国ツアーのセミファイナル。ライブが始まる前から、会場全体にいつもとは違う熱気が漂っている。ライブ開始時刻直前になると、ステージ付近で将棋倒しが起こったような動きや声が聞こえてくる(危ない)。いつも通り一気…